ティファニー社がスターライトと名付けた『ブルージルコン』

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ダイヤモンドと同様に強いディスパージョンを持つ『ジルコン』という宝石をしっていますか?ジルコンはその昔、ダイヤモンドのイミテーションにも使用されていたほどダイヤモンドによく似た宝石で、宝石バイヤーの中でもそこまで知名度の高いものではないそうです。しかしジルコンは美しい色の種類も多くあり、特に『ブルー』のカラーを持つジルコンは非常に人気が高く市場に流れているジルコンの80%はブルージルコンだそうです。
今回はそんな魅力的なブルージルコンについてご紹介します。

ジルコンの特徴

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まずはジルコンについてご紹介します。ジルコンはケイ酸塩鉱物の一種で火成岩中に微小な結晶として見つかります。ジルコンの用途は幅広く、年代計測や原子炉等の部品として加工され使用されることもあるそうです。
ジルコンの産地は、ロシアやイタリア、スリランカ、インドなど世界中に散らばってありますが、その中でもオーストラリアが最大の産地として知られており、全体の約37%がオーストラリアで産出されたものです。

ジルコンのカラーバリエーション

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出典:https://www.gia.edu/

次はジルコンのカラーバリエーションについてですが、ジルコンは多種の美しい色を持った種類があります。ジルコンカラーはカレーレス、ブルー、ゴールデン、ブラウン、レッド、イエロー、グリーンなどがあり、時々キャッツアイ効果を持つものもあります。これほど多種のカラーを持っているためそれぞれのカラーを先頭に付けて「○○ジルコン」と名称がつけられています。
ジルコンはすべてが宝石として人気があるわけではなく、レッドやグリーンの物もコレクターには人気があるそうですが、一般消費者には『ブルージルコン』の人気が圧倒的です。宝石商の報告書では販売された80%はブルージルコンであったという話もあるそうです。

カラーレスのジルコンはダイヤモンドと同様に金剛光沢を持っているため、古くからダイヤモンドのイミテーションとして使用されていて、「マチュラダイヤモンド」というフォルスネームまでもっています。

ジルコンの中でもブルーが特に人気!

bljikn上でも説明したようにジルコンの中で圧倒的な人気を誇るのがブルージルコンです。ブルージルコンはその他の『ブルー』が美しいアクアマリンやサファイアとは異なり独特な淡い美しいカラーを持っています。またブルージルコン直射日光に当たると色が褪せるという特徴を持っています。しかも約1時間で5割ほどの色褪せが起こるほどでちょっと驚きですね。ちなみに色褪せが起こった後は暗い所で保管すれば元に戻りますので、色褪せしたからといって購入店に焦って問合せしないようにしましょう!
ブルージルコンはダイヤモンドに勝るとも劣らない輝きを持っていて、印象的で美しい淡い青色を持っているため圧倒的な人気を誇るのもうなずけますね。

ジルコンの逸話

ブルージルコンには面白い逸話もあります。カラーレスのジルコン自体もダイヤモンドのイミテーションとして使われたというお話を上でご紹介しましたね。それはジルコンがダイヤモンドにも劣らない強い輝きを持っているためで、18世紀にスリランカのマダラで発掘されたときなんかは「マダラダイヤモンド」と呼ばれるほどダイヤモンドに近いのです。
そのような美しい「ブルージルコン」は、ティファニーのバイヤーでもある宝石鑑定士ジョージ・クンツが高い支持をしたそうです。そこでティファニーは強いファイヤを放つこのブルージルコンを売り出すため「スターライト」という名称をつけ広めようとしたそうです。しかし、あのティファニーが名付けたものなのに、実はまったく根づかなかったそうです。なぜなんでしょうね?

まとめ

今回は、淡いブルーが特徴的で美しい『ブルージルコン』をご紹介しました。
ティファニーが名付けた「スターライト」という名称は一般的には全く定着しなかったなんて、ティファニーの事を考えると驚きですよね!現在では『ブルージルコン』の名称で様々なジュエリーとしても人気のある宝石ですので、是非手に入れてみてはいかがでしょうか?

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