サファイアのカラーはブルーだけじゃない!その他のサファイアのカラーをご紹介!

Rating: 平均:5 総合:5
safaiaict

サファイアと言えば、ほとんどの方が美しいブルーの宝石をイメージするのではないでしょうか?
サファイアは、鉱物学的には同じコランダムに属するルビーなどとも並び、非常に高価で人気が高い宝石として有名です。しかし、ルビーに関してはいくつかの種類があったとしても色味が全て赤色なのに対し、実はサファイアにはブルー以外に様々なカラーがあるということはご存知でしょうか?
冒頭でもご紹介したように『サファイア=ブルー』とのイメージが非常に強いものですが、実はコランダムに含まれる微量なクロムによってルビーになり得なかったものは全てサファイアと呼ばれるのです。したがって、サファイアの色味はブルーだけではなく、さまざまな種類があるのです。こういったブルー以外のサファイアは『ファンシーカラーサファイア』と総称されるのですが、今回は、それぞれのカラーのサファイアについてご紹介します。

様々な色味を持つサファイアについて

上述したように、サファイアにはさまざまな色味の物が存在します。もちろん、ブルーのサファイアが最も多くポピュラーなのですが、他のカラーのサファイアも非常に美しく、中にはブルーのサファイアより高い評価を受ける物もあるのです。以下で、様々な色味を持ったサファイアをご紹介します!

キングオブサファイアと呼ばれるパパラチア

3600665_00ファンシーカラーサファイアの中でも最高級にランクされるのがパパラチアサファイアです。パパラチアサファイアは、ピンクとオレンジの絶妙な中間色を持つ特別なサファイアのみが名のれる名称で、スリランカのシンハラ語で「蓮の花」「蓮の花の蕾」という意味します。このパパラチアは、サファイアの中でも産出量が極めて少なく、非常に高い希少価値を持っています。したがって、キングオブサファイアの称号も与えられており、その価値の高さから下で紹介するピンクサファイアが『パパラチア』と称して販売されることも多いです。パパラチアを購入する場合には、必ず鑑別書を取り寄せましょう。

手ごろな価格と可愛らしさで人気のピンクサファイア

1707397_00ピンクサファイアは、その名前からも分かるようにピンク色を持ったサファイアです。色味的には、ルビーに近い赤身を帯びたものから、パステルピンクの物まで幅広いのですが、純粋なピンクに近いものほど高い評価を受けます。
ちなみに、同じコランダム種のルビーにもピンクに近い色味を持った「チェリーピンク」があるのですが、これとは本当に似た見た目をしています。したがって、昔は成熟していないルビーがピンクサファイアなのだと思われていたのですが、実際には成分が異なります。価値的にはルビーの方が圧倒的に高いのですが、手ごろな価格と可愛らしい見た目で女性へのプレゼントジュエリーには非常にオススメです。

人気カラーのイエローサファイア

201605002_3_0イエローの色味は、宝石の中でも人気の高いカラーです。もちろん、イエローサファイアも高い人気がありますが、色味の幅が広いので注意が必要です。イエローサファイアは、褐色に近いものから薄いレモン色のものまであり、特に高い評価を受けるのがイエロー味が強いサファイアで、最も色味が乗ったイエローサファイアは、『ゴールデンサファイア』とも呼ばれます。しかし、ゴールデンサファイアと呼ばれるほどのものはごくまれにしか産出されないため、非常に高い価格が付きます。

皇帝のサファイアと言われるオレンジサファイア

SAV1317_00
オレンジサファイアは、ファンシーカラーサファイアの中でも非常に高い人気を持っています。特に夕日のような鮮やかなオレンジ色を持ったサファイアは『インペリアルサファイア』や『サンセットサファイア』とも呼ばれ、非常に高価な価格が付きます。これからも分かるように、オレンジサファイアの価値は、オレンジ色が強く、濃いオレンジをしたものほど高い評価を受けます。

その他のファンシーカラーについて

20160620_f_0ファンシーカラーサファイアには、上述したもの以外にも、緑色を持ったグリーンサファイア、紫色のバイオレットサファイア、無力透明のカラーレスサファイアなどがあります。
グリーンサファイアは、ごくまれに鮮やかな緑を持つものがありますが、大半は少しくすんだ暗い色をしていますので、比較的安価で手に入れることができます。また、バイオレットサファイアに関しては、明るくはっきりとした紫が発色しているものは高い人気がありますが、色幅の濃淡が広く、薄い紫の物はあまり高い評価を受けません。カラーレスの物は、ホワイトサファイアなどとも呼ばれ、美しい透明感を持っているものもあります。しかし、現状このタイプのサファイアは、宝石としての価値がほとんどなく、ジュエリーにあしらわれることはほとんどありません。

まとめ

今回は、美しいブルーで、全宝石の中でもトップクラスの人気を誇るサファイアについて、ブルー以外にどのようなカラーがあるのかをご紹介してきました。本稿でもご紹介したように、サファイアにはブルー以外のカラーの物も多く存在しており、物によってはブルーのサファイアよりも高い評価を受けることも少なくないのです。今まで『サファイア=ブルー』と考えていた人であれば、驚きの情報かもしれませんが、カラーの違いによってさまざまな楽しみ方ができますので、ぜひいろいろなカラーのサファイアを手に取ってみてください!

シェア!

1 Star2 Stars3 Stars4 Stars5 Stars (1 投票, 平均点: 5.00)
Loading...