パパラチャサファイアが希少な理由

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パパラチャサファイアってなに?

サファイアは知っているけれど、パパラチャサファイアってどんなサファイア?そんな方は意外と多いのではないでしょうか。そこで、今回は希少と言われているパパラチャサファイアをご紹介してまいります!

パパラチャサファイアの特徴

パパラチャは、ルビーやサファイアと同じコランダムの一種で、とくにオレンジとピンクの中間の微妙な色合いをしているものだけに与えられた特別な名称です。ピンクが強すぎても、オレンジが強すぎてもパパラチャとは呼ばれません。「King of Sapphire(サファイアの王)」と称され、産出量が極めて少ないために幻の宝石として扱われてきました。ちなみにパパラチャはサンスクリット語で蓮の花の色を意味する語ですので、明るいオレンジがかったピンクからピンクがかったオレンジサファイアをそう呼びます。

パパラチャサファイアが希少な理由

デリケートなオレンジ色とピンク色が渾然一体となった「パパラチャ」は圧倒的にスリランカ産が多いですが、産出量は少ないものの、近年マダガスカル、タンザニア等でも産出されています。
現在新しいルールのもとで「パパラチャ」の色の範囲が再検討されており、その色の範囲に入るものについては別名パパラチャと呼ばれています。ただし、外部から元素の拡散高温加熱したものはパパラチャとは呼ばず、その価値も極端に落ちます。

「パパラチャ」は元々、統一された判定基準がなく、国ごとによって参考にするマスターストーンを使い判定していました。そこで、2003年に宝石鑑別レポートに使われる表記と基準に統一性を持つためにLMHCが組織され、パパラチアサファイアの色範囲の世界参考基準を設立したそうです。その中で、『世界基準のパパラチアの色範囲の統一』が提案され、基準が設計されました。現在では、この時に選別された10ピースのカラーマスターストーンによって鑑別しています。

基本的には、LMHCや他の国のラボ・宝飾企業などはこの基準を参照しているそうですが、日本国内の鑑別機関では以前からのサンプルを使っている所が多いようです。
「パパラチャ」は、「ベリリウム拡散」で加工処理しパパラチャカラ―に見せる比較的安価な処理石も多くあります。パパラチャサファイアジュエリーをお探しの方は、鑑別書の付いたパパラチャジュエリーを取り扱う宝石店で手に入れることをお薦め致します。

鑑別書は右の画像のようなものです! ⇒

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パパラチャは鑑別書の確認を

今回は、サファイアの王とも言われるパパラチャサファイアが希少とされる理由についてフォーカスしました。
パパラチャサファイアは本当に微妙な色の違いで『パパラチャ』と認められないので、産出量も伴って非常に希少なのですね。パパラチャは「ベリリウム拡散」で処理された偽物も多く出回っているそうなので、ジュエリーショップで見つけた際は必ず鑑別書が付いているのか確認するよにしましょう!

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