見る角度やカットによって異なる色合いを示すコーネルピンの価値とは?

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見る角度やカットによって、異なる色合いや表情を示す多色性宝石『コーネルピン』は知っていますか?一般の方の間ではあまり知られていないかもしれない『コーネルピン』という宝石ですが、この宝石は、宝石質の物がなかなか産出されることがなく、レアストーンとして一部では非常に人気の高い宝石です。
コーネルピンは、キャッツアイ効果を持つものや紫外線を当てると蛍光を示すもの等があり、特にグリーン系を示すものが人気が高いものです。今回はそんなコーネルピンについてご紹介したいと思います。

コーネルピンとは?

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引用:amazon
宝石名 コーネルピン・コーネルパイン
和名/英名 コルネルプ石 ・コルネプ石/Kornerupine
カラー 緑系・黄系・青系・赤褐色 等
モース硬度 6.50 – 7.00
主な産地 グリーンランド、カナダ、スリランカ、インド、南アフリカ、ミャンマー、マダガスカル

コーネルピンは世界各地で産出する宝石で産地はたくさん存在します。始めてコーネルピンが産出されたのは1884年グリーンランドです。これはデンマークの地質学者アンドレアス・N・コーネルプ氏二より発見され宝石名はこの発見者の名前からとられています。発見当初は宝石質の物が採られる事はありませんでしたが、その後1912年マダガスカルにて初めて宝石品質の物が発見されました。
宝石として扱われるコーネルピンは、主に緑系の物ですが、このコーネルピンは多色性を持つ宝石ですので、カット方法や見る角度によって他の色合いを楽しむことも出来ます。また、コーネルピンの中にはキャッツアイ効果を持つものや、紫外線を当てる事により黄色に発行する物があり、レアストーンとして人気が高いです。

宝石質のコーネルピンが採れる場所は?

コーネルピンは上述の通り、世界各地で採掘され、単純な産地としては様々な国が挙げられます。しかし、発見の地でもあるグリーンランドでは宝石質の物を見つける事はほとんどないほど、高品質の物は少ないです。
たくさんあるコーネルピンの産地の中でも、特に美しい宝石質の物が産出するのはマダガスカルやスリランカ、タンザニアといった地域で、近年ではケニアでも良質なコーネルピンの産出が報告されています。
コーネルピンは、産出する国の数と考えると宝石質の物が産出することが非常に低い宝石で、現在でもレアストーンとして一部で人気が高いです。しかし、非常に美しい多色性を持つことからも今後もどんどんその価値は上がっていくだろうと予測されています。手に入れるのであれば早い方が良いかもしれませんね!

コーネルピンの価値

コーネルピンは、緑系で透明度の高い宝石が美しいとされ、「グリーンコーネルピン」とも呼ばれ非常に高い評価を受けます。その為、多色性を持つコーネルピンをカットする場合には緑系のカラーが最も美しく出るように角度などを調整されファセッとが組まれます。他にも黄色系や茶系が出ている宝石もカットを施すと非常に美しい宝石なのですが、緑系のコーネルピンと比較すると値段は数段落ちます。
尚、コーネルピンは、スリランカ産のみですがキャッツアイ効果を持つものもあり、こういった物はカボションカットを施され、非常に高値で取引されます。

まとめ

今回は多色性を持つ宝石の一つコーネルピンをご紹介しました。多色性を持つ宝石は、アレキサンドライト等が有名で日本国内でも非常に人気の高いものです。今回ご紹介のコーネルピンも多色性を持つ宝石で、コーネルピンは多色性以外にもキャッツアイ効果を持つものなど人気宝石になる条件を持つ種類のものがあります。しかし本稿でご紹介した通り、コーネルピンは世界各地で産出するのですが、宝石質のものとなると特定の地域でしか産出されません。その為、現在でもレアストーンとして人気が高い宝石ですので、もしお好みのコーネルピンに出会ったときには是非、手に入れてみてください!

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