真珠というのは貝から採れる!というのはよく知られている事実ですが、どんな貝から採れるかまで知っている方は少ないのではないでしょうか?
二枚貝から採れるイメージ…どんな二枚貝からでも採れるの?そんな単純な疑問にアタックします!
真珠を作る貝って?
貝の仲間は世界中に10万種類います。しかし、きれいな真珠を作れる貝はごくわずかです。そんな真珠を作る貝は「真珠貝」と呼ばれています。
実際に真珠が採れる貝は以下のものです。
アコヤガイ
(あこや真珠)
シロチョウガイ
(白蝶真珠)
クロチョウガイ
(黒蝶真珠)
ピンク貝
(コンクパール)
マベ貝
(マベパール)
イケチョウガイ
(淡水真珠)
アワビ (アワビ真珠)
真珠のできる仕組み
真珠のできる仕組みは「天然」と「養殖」の2種類があります。天然の真珠は小さな砂などが真珠の膜に覆われることによりできる偶然の産物です。養殖の真珠は意図的に異物を入れることにより、膜に覆われることで出来上がります。
詳しい真珠のできる仕組みは以下をご覧ください。
貝を覆う膜の間に小さな砂などの異物が入ることで、貝が刺激を受け、その異物を外套膜上皮細胞が組織内に入り込みます。そして細胞が異物を包む袋状の組織を作りはじめます。それが真珠袋です。そのあとに真珠質が分泌され、真珠が形成されます。
外套膜上皮細胞の切片と核が母貝の生殖巣に移植されると細胞が袋状の組織を作り始めます。これが真珠袋です。そのあとに天然と同じように真珠質が分泌され、真珠が形成されます。
出典:http://www.mikimoto-pearl-museum.co.jp/
真珠の養殖は日本が発祥?!
真珠の養殖は、約120年前に日本で半円貝付真珠が養殖されるようになったことが始まりです。その後、明治40年には遊離真珠(真円真珠)の形成原理が解明されました。真珠の養殖は昭和3年に特許技術権を取得し、真円真珠の生成技術は一般化されました。この真珠はペルシャ湾で自然にとれる真珠『天然真珠』とは区別され、『養殖真珠』と呼称されます。
日本で養殖の技術が発達したのは、形成原理が解明されたことのみならず気候も適していたため三重県以南で盛んに養殖が行われました。
花嫁の胸元を飾る最高の宝石
真珠は6月の誕生石で、花嫁が幸せになれるといわれるジューンブライドにぴったりの輝きを持った宝石です。
昔から「愛しい人の涙とか露の玉が貝の中に入って出来る」と信じられていた真珠…「月の雫」等と形容されることもあるほどきれいな輝きを持っています。でも実は天然の真珠の核は砂や虫、小魚だと思うとちょっと興ざめですね。
真珠が異物を包み込み美しい輝きを作るのは、吐き出せなかった異物を長い年月をかけて自らの分泌物で幾重にも包み、それが層となり丸くなった結果なのですね。「自らの痛みを輝きに変える」貝の我慢づよさを、人は女性の生き方に重ね合わせました。ジューンブライドの6月に真珠が選ばれているのも、なるほどと思えてきますね。
真珠の素敵なところを再確認
今回は、真珠が採れる貝の種類といくつかの真珠にまつわるエピソードをご紹介してきました。知っているようで知らなかったこともあったのではないでしょうか?
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