幻のガーネットと言われる「レインボーガーネット」の鉱脈が日本にあるってしっていましたか?

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赤い宝石として有名なガーネット。日本名では「ザクロ石」とも呼ばれ、ルビーのようなワインレッドの深い赤色をしたガーネットは市場にも良く流通しておりとても人気がありますね。
しかしガーネットという宝石は、あらゆる色相があるともいわれていて、ダイヤモンドのように輝くグリーンをしめすデマントイドガーネットは、特に希少で非常に高価で取引されています。他にも光の干渉によって虹色に見えるレインボーガーネットなど、非常に希少なものもあり、とても魅力的な宝石として人気があります。しかもレインボーガーネットは、なんと日本でも鉱脈が発見された「身近!?」な宝石でもあるんです。今回はそんなレインボーガーネットに注目したいと思います。

赤色だけじゃないガーネットの種類をマスター

2016.06.21

レインボーガーネットとは?

レインボーガーネットとは、イリデッセンスを持つとても美しいガーネットの一種です。レインボーガーネットは幻のガーネットとも言われていて非常に希少価値の高い宝石です。それは、メキシコでのみごく少量が産出されるのですが、その産出量は極めて少ない事が大きな理由です。さらに採掘権の問題で採掘自体も進まないことも大きな要因になっているのだそうです。
メキシコ産のレインボーガーネットは、アンドラダイトとグロッシュラーが混在したものでグランダイトとも呼ばれています。この宝石は鉄の多いアンドラダイトの層とアルミニウムの多いグロッシュラーの層が相互に積み重なっていて、それに光の干渉が発生すると虹色に見えるのがメカニズムです。

何と日本でレインボーガーネットの鉱脈が発見!


上にも書いた通りレインボーガーネットはメキシコでごく少量しか産出されない非常に希少価値の高い宝石です。しかし、近年になり、なんと日本でレインボーガーネットの鉱脈が発見されたとのニュースが話題になりました。それは、2005年奈良県吉野郡の天川村という場所で、最初に川追(こうせ)鉱山で発見され、さらに行者還岳でもレインボーガーネットが発見されました。
天川村で発見されたレインボーガーネットはメキシコで産出される宝石質のレインボーガーネットの品質に匹敵すると言われ、中には凌駕するものもあるそうです。特に行者還岳で算出したレインボーガーネットはとても鮮やかな虹色を示し、スーパーレインボーガーネットとも言われています。
こう聞くと、行ってみたいと思う人もいるかもしれませんが、発見のニュースが発表された後、愛好家などが殺到し地表近くの石は取りつくされてしまったそうです。現在では自然保護の名目でこの周辺の採掘は禁止されています。残念ですね。

まとめ

今回は、幻のガーネットとも言われるレインボーガーネットにスポットを当ててみました。世界的にも超希少と言われる宝石が日本でも発見されたと聞くと、全く関係ないのですがなぜか誇らしい気持ちになりますね。日本では昔から翡翠や真珠は有名でしたが、レインボーガーネット以外も探せば他にもあるかもしれませんね!日本で採掘されたレインボーガーネットは今でも市場に流れていますので、川追(こうせ)鉱山産の物と行者還岳産のレインボーガーネットの2種類を是非手に取ってみてください。

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