ガーネットは「ブルー」以外のすべての色が存在し、赤からオレンジ、黄色、緑など様々なバリエーションがあります。そのガーネットを分類すると大きくは7種類に分けることができますが、現在の日本では、一般に下記の5種類に分類されて販売されているそうです。
- デマントイドガーネット(ディマントイド)【黄緑系】
- グリーン(ツァボライト)ガーネット【グリーン】
- スペサタイトガーネット【赤系の石(産地によって濃淡がある)】
- ロードライトガーネット【やや紫がかった赤色】
- アルマンダイトガーネット【濃い赤】
今回は、その中でもグロッシュラーライトガーネットに属し、色相や性質などが幅広く認められている『グリーンガーネット』がなぜ『ツァボライト』と呼ばれているのかにフォーカスしたいと思います。
グリーンガーネットって?
![grgn](https://www.dujour.jp/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
この宝石は、インクルージョンの少ないものが比較的多く、オイルや樹脂を含浸させる処理はおこなわれません。透明度が高く、美しいグリーンを示す石は希少性も高く、デマントイドまでは及ばないですが、高額で取引されます。
なぜツァボライトなのか?
グリーンガーネットは、別名で『ツァボライトガーネット』と呼ばれることがあります。これは、グリーンのガーネットの中で、ケニアのツァボ国立公園一帯で産出された物をティファニー社が『ツァボライト』と命名し、プロモーションしたことが始まりだそうです。
命名された当初は、緑の色相を持ったガーネット全てを指していたため、ツァボライトとデマントイドガーネットの区別をしてなかったそうですが、現在では【グリーンガーネット=ツァボライト】と認識されています。
近年人気の『ツァボライト』!
『ツァボライト』は、サファイヤに近い1.74の屈折率でよく輝き、硬度もクオーツと同等の7と、宝石としての資質に優れているため、ガーネットの中では「デマントイドガーネット」の次に高評価を得ているそう。また、ツァボライトは宝石としてデビューしてまだ30年程度で、産出量も限られているため知名度は低いです。しかし、「美しさ」と「宝石としての資質」を見ると、今後、どんどん人気が出て需要が増加すると予測されています。
今のうちに『ツァボライトガーネット』を手に入れてみてはいかがでしょう?