宝石業界で働くには、ジュエリーショップの販売員など特別な資格を必要としないお仕事もありますが、専門知識を必要とする仕事や、そうでなくても保持しておいたほうがいい資格などがたくさんあります。職種によっては必要になる資格などもありますので今回の記事は宝石業界に進みたい皆様は必見だと思いますよ。
宝石鑑定士に関する資格
GIA 『GG』
出典:https://www.gia.edu/JP
『GG』とは、米国宝石学会のGIAが認定している資格で、宝石の知識、ビジネスのノウハウ、グレーディング・鑑別技術に関する技能を証明する資格です。日本やアメリカのみならずGIAの分校がある地域では非常に高い信用が得られます。
この資格の取得方法は「全日制」と「通信制」の受講方法があり、全日制の受講は26週(6ヶ月/授業時間780時間)をかけて宝石の理論と実技を学びます。カリキュラムをすべて終了後、最終試験を受験し合格すれば晴れて「GG」の資格がもらえます。全日制の受講には総額で2,400,000円ほどの授業料が必要となります。
GIA公式サイト
FGA
FGAは世界的権威のある資格で、取得すると宝石業界では高い評価を受けます。この資格の試験は、年一回毎年6月に行われており、実技試験と筆記試験を3日間に分けて行います。
JBS(ジャパンジュエリービジネススクール)宝石鑑定士
JBS宝石鑑定士は、1990年に創立された日本のジュエリースクールJBSが認定している資格です。この資格は、「宝石・ジュエリーの価値を正しく判断し、ジュエリーの魅力を様々な形でわかりやすく伝える」事ができる人を育てることが目的で、ジュエラーを目指す人にとって必要不可欠の知識を身に着けることが必要です。
JBS宝石鑑定士を取得すると、ジュエリーショップオーナーだけでなく、バイヤー・鑑定士・ジュエリーデザイナー・クラフトマン・コーディネーター等の専門職種でも活躍することができます。
その他宝石業界に関する資格
ジュエリーコーディネーター検定
ジュエリーコーディネータ検定は、ファッションの中でも専門知識が必要となるジュエリーの販売に関する資格です。この資格は、ジュエリーの豊富な商品知識を基にした適切なアドバイスやコーディネートを提供することを目的とし、宝飾品と消費者をつなぐジュエリー販売の最高難度の資格です。
ジュエリーコーディネータ検定には、1級~3級までの資格基準があります。
貴金属装身具製作技能士
貴金属装身具製作技能士は、簡単に言うとジュエリー職人のための資格で『国家資格』です。ジュエリー製作を職にする際に必ずしも必要となる資格ではありませんが、持っているだけでかなりの技能を持っていると判断してもらえます。
貴金属装身具製作技能士には1級、2級、3級と資格基準もあり、1級が最も上級です。この資格を受けるには受験資格があり、業務経験や専門学校在学など受験するだけでもそれなりの経験がいります。受験資格の件でもわかるかと思いますが、3級の合格率がおよそ50%程度だそうです。
まとめ
今回は、ジュエリー・宝石関連の資格についてご紹介しました。
ジュエリー業界は、今回ご紹介したような資格を特に必要としないような業種もありますが、いろいろな資格はやはりあります。特に宝石業界は専門的業界ということもあり、資格の取得自体もそれなりにハードルの高い物が多いです。しかしその分資格を取得できた場合はそれなりのメリットがありますので、宝石業界を目指している方や、現在宝石業界で働いている方も受講を考えてみてはいかがでしょうか?