アメシスト、アメジスト、どっちか正解?

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誰もが知る2月の誕生石”アメジスト”。ただ、この石は『アメジスト』と呼ばれたり、『アメシスト』と呼ばれることもあります。
この2つの呼び名の不思議…「翻訳の仕方?」「書き間違い?」などいろいろな理由がありそうですが、どちらが正式名称なのか気になりませんか?
今回は、そんな疑問にフォーカスしていきます。

そもそも、どんな石?

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気高い色の象徴として宗教的な儀式で大切にされてきたもので「教皇の紫」とも呼ばれています。一般的には紫水晶とも言われ、化学成分は水晶と同じでSiO2です。ギリシャ語の『amethystos』が由来でお酒の『methy』に否定のaが付いて「お酒に酔わない」「冷静さ」を意味し、昔から酩酊のお守りとして信じられてきました。

ブラジルやスリランカ、マダガスカルなどから良質なものが産出されます。日本では宮城県や鳥取県でも採掘されます。

“アメジスト・アメシスト”どっちが正解なの?

実は日本ジュエリー協会と宝石鑑別団体協議会(AGL)が共同で発表した「色石等に関する定義および命名法」というもので以下のことが定義されています。

[宝石名]グリーンド・アメシスト

出典:http://www.agl.jp/publics/index/10/

公式では「アメシスト」という呼称が定義されています。しかし、「アメジスト」という呼称が消費者に浸透しているため、ジュエリーショップでよく目にするのは「アメシスト」「アメジスト」表記が乱立しているのが現状です。
これは、言い間違いの名残という説がいわれていますが、『Amethyst』と英語表記しますので日本語書きにするときに「アメシスト」か「アメジスト」か迷うのもわかるような気がします。

正式名称は「アメシスト」!

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意外な結果だったのではないでしょうか?
一般社会での呼び方は「アメシスト」「アメジスト」の両方が混在しているようですね!ですが、日本ジュエリー協会と宝石鑑別団体協議会(AGL)が共同で発表した「色石等に関する定義および命名法」では、正式名称は「アメシスト」との事。以前ご紹介した「アクワマリン」と同じようにジュエリーショップとしては消費者が分かりやすいように「アメジスト」と表記しているお店があるようですが、逆に混乱させているのかもしれませんね。

日本で公式とされている名称は「アメシスト」ですので、これを覚えておくと同じものなのか違うものなのかもう迷いませんね!ジュエリーショップに足を運んだ際は、どちらで表記しているかチェックしてしまいそうです。是非、宝石そのものだけではなく表記にも目を向けてみてはいかがでしょう。

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2016.07.05

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