水晶(クォーツ)の種類公開!

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「水晶」と聞くと、皆さんはどのような宝石をイメージしますか?
無色透明な宝石を思い浮かべた方が多かったのではないでしょうか。一般的には無色透明なものを指すことが多いのですが、実は水晶は無色透明なものだけではなく、様々な色や形があるんです。今回はそんな水晶のユニークなバリエーションをご紹介していきます。

そもそも水晶とはどんな石?

一般に水晶(SiO2)とは無色透明の結晶と認識されています。無色透明なもので透明度の落ちるものは石英と呼ばれています。鉱物のなかでは、もっともありふれたもので、地球(地殻)の約60%はこの鉱物(SiO2)で形成されています。それが運良く不純物なく結晶化したものが水晶です。
また、そのときに混じる不純物により、色が変化します。例えば結晶の母岩に鉄が含有されていた場合、紫色の水晶「アメシスト」になります。それが地熱による影響を受けると、変色し黄色の水晶「シトリン」になるといった具合です。また、結晶を形成する際に混じる不純物によっては、それが模様となる場合もあり、トルマリンの針状インクルージョンが含まれた水晶はトルマリンレイテッドクォーツとなります。

こんなにも種類がある水晶!

不純物が混ざって結晶化し、色がついたものには以下のような種類があります。

ames
 アメシスト

影響を与えるもの:
酸化鉄

strin
 シトリン

影響を与えるもの:
酸化鉄+地熱の影響

smk
 スモーキークォーツ

影響を与えるもの:
アルミ+放射線

rosek
 ローズクォーツ

影響を与えるもの:
アルミニウム・酸化チタン

remon
 レモンクォーツ

影響を与えるもの:
硫黄(サルファー)が混入

grk
 グリーンクォーツ
(アグリーンアメシスト)
影響を与えるもの:
熱処理や放射線処理

不純物によって形が変化する例

ルチルクォーツ

ルチルクォーツは、水晶の中にルチルが閉じ込められたものを指します。針のように細いルチルが縦横無尽に伸びている神秘的な石です。針状といっても毛髪ぐらいの細いものから、爪楊枝や枝ぐらいがっちりとしたものまで様々あり、色も金・銀・赤・緑など豊富にあります。

水晶とクォーツの違いとは

クォーツとは珪素と酸素だけで形成したとてもシンプルな鉱物です。水晶とは無色で透明度が高く、結晶の形が目視できるクォーツのことです。クォーツは透明度が高くても低くても、結晶の形が目視出来ても出来なくてもクォーツといいます。珪素と酸素は地表に多く存在するため、地球上で最も広く分布している鉱物です。そのため、世界中のいたるところで産出しますので子供のころに水晶探しをした方なんかは多いのではないでしょうか。

綺麗なのにリーズナブルなクォーツ

パワーストーンからアクセサリー、ジュエリーまで、大粒でもリーズナブルなクォーツたち。アメシストもシトリンもローズクォーツも元をたどれば同じ種類だったなんて驚きですね。今回は、水晶のユニークなバリエーションをご紹介してきました。水晶は、不純物の関係で色や模様が変わったりします。ジュエリーショップに足を運んだ際は、好きな色を探してみてはいかがでしょうか。

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