アパタイトと聞けば、ホワイトニング用の歯磨き粉を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?最近では、ホワイトニングが一般的な治療にもなっていて歯医者さんで定期的にホワイトニングの施術を受けている人も多いそうです。それに伴ってか、市販の歯磨き粉もホワイトニング効果を歌った商品が多く登場し、その多くの商品に「ハイドロキシアパタイト」配合などと書かれています。したがって、「アパタイト」と聞けば、「最近流行りのホワイトニング材ね!」って思う人も多いかもしれませんが、実際にはとても美しい宝石って知っていましたか?
そこで、今回は宝石としてのアパタイトの名誉のためにアパタイトのご紹介をしたいと思います。
アパタイトとは
産地としては、ミャンマーやスリランカ、ブラジル、マダガスカルなどが有名ですが、スペインで産出される黄緑色のアパタイトは特に希少で「アスパラガス・ストーン」と別名でも呼ばれています。また、「モロキサイト」という別名もあり、これは深い青緑色を示すものです。
宝石名 | アパタイト |
---|---|
和名/英語名 | 燐灰石/Apatite |
色 | 無色、黄系、緑系、青系、紫系、褐色、灰色等の多色性 |
モース硬度 | 5 |
モース硬度/屈折率/比重 | 5/1.62 – 1.65/3.16 – 3.23 |
産出国・産地 | ブラジル:ミナスジェライス/Minas Gerais カナダ:ケベック/Quebec、オンタリオ/Ontario メキシコ:ドゥランゴ/Durango ミャンマー:全域 スリランカ:全域 マダガスカル:全域 スペイン:全域 モザンビーク:全域 スウェーデン:全域 ケニア共和国:全域 |
アパタイトは長時間、紫外線にさらされると退色するという特徴を持っています。その為アパタイトのジュエリーを保管する場合は、太陽光の当らない場所で保管することにしましょう。
アパタイトの豆知識
アパタイトは上でも紹介した通り「歯のホワイトニング」をイメージさせる宝石でもあります。これは、アパタイトが歯や骨の主成分の一つであることもあり、歯を磨くときに歯を傷つけない優しい研磨剤と考えられて使用されたことが発端だそうです。他にも科学の分野や工業の分野でも「物の構造を強化する」ものや「吸着力」を強めるために使用されており、身近なところではファンデーションの吸着力を高めるために使用されているそうです。
まとめ
今回はホワイトニング用の歯磨き粉にも使用されているアパタイトについてご紹介しましたがいかがでしたか?アパタイトは歯を形成する成分と同一のものが含まれているので「歯科」の業界でも使用されているのですね。成分が本物の歯や骨に近いため、人工のインプラントの原料や人工骨の原料などにも使われていてとても身近な宝石でもあるんです。こういったお話を知るとますますアパタイトに興味を持ちませんか?宝石としてのアパタイトはとても美しい宝石なので、今回の記事でで興味を持っていただけたら是非手に入れてみてくださいね。