宝石というのは本当にたくさんの数がありますが、その中には同じ鉱物からできているのにカラーによって名前が変わるものもあるんです。いったいどんな物があるのか…今回はじっくりご紹介してまいります!
コランダム
コランダムは、ご存じの方も多いと思いますが「ルビー」や「サファイア」の原石です。
酸化アルミニウム (Al2O3) の結晶からなる鉱物で 鋼玉(こうぎょく)とも呼ばれます。
では、どの色がどのように呼ばれているかを見ていきましょう!
赤色のコランダムのことを指します。コランダムの中に不純物である「クロム」が混ざっている割合が1%ほどのときルビーになります。5%以上になると工業用の鉱物になってしまうので希少です
ピンク色のコランダムのことを指します。こちらもルビーと同じように「クロム」が不純物が混ざっているときに発生します。このクロムの割合は0.1%くらいのときにピンクになります。
青色のコランダムのことを指します。こちらは鉄やチタンが混ざったものです。
ベリル
ベリルは、「エメラルド」や「アクアマリン」の原石です。和名は緑柱石といいます。ベリリウムを含む六角柱状の鉱物で、ケイ酸塩鉱物の一種です。色がどんな名前かを見ていきましょう!
ベリルの代表格ともいえるエメラルド。不純物として含まれる鉄、バナジウム、クロムの割合によって色が変化し、同じ緑色の宝石グリーンベリルより色が濃いものをエメラルドと言います。
こちらも有名な宝石の一つです。青色のベリルのことをアクアマリンと言います。この青色は不純物で含まれている鉄が起因しています。海のような青色が美しい宝石です。
こちらは別名「イエローベリル」「ゴールデンベリル」と言われます。名前の由来はギリシャ語のヘリオス=太陽 と ドロン=贈り物から来ているそうです。不純物の鉄が色因です。
モーガナイト:こちらは別名「ピンクベリル」とも呼ばれます。この名前の由来はアメリカの宝石コレクターであったJ.P.モルガンの名前から取られたそうです。このピンク色は微量に含まれるマンガンに起因しています。
レッドベリル:こちらは赤いベリルで。別名ビックスバイトともいわれます。「赤いエメラルド」と呼ばれることもあります。産地はアメリカのユタ州のみで最も希少なベリルです。こちらもマンガンが色因です。
グリーンベリル:エメラルドとほぼ同じで色の濃さが違います。グリーンが薄い方がグリーンベリルです。不純物として含まれる鉄、バナジウム、クロムの割合が少ないので色の薄さが出てきています。
まとめ
今回は、カラーによって色が変わる宝石をご紹介してまいりました。いかがでしたか?組成はほぼ同じですが、不純物に含まれる物質の違いやその量の違いで色が変わり、呼び名が変わるものが多いですね。他にも色によって名前が変わるものがあるので、ぜひ、チェックしてみてくださいね!