パリ5大宝飾店『グランサンク』って知っていますか?
世界でもトップクラスのハイジュエリーブランド『グランサンク』宝石好きの方はもちろん知っているかと思いますが、あまり耳慣れないという方も多いのではないでしょうか。今回はそのグランサンクをご紹介いたします!
グランサンクとは?

グランサンク(Grand Cinq)とは、フランス高級宝飾協会が認めたパリ5大宝飾店の事で、パリのヴァンドーム広場とラペー通りを拠点とする宝飾店です。最近では、フランス高級宝飾店協会自体があまり活動していないらしく、パリで『グランサンク』の名前を出しても通用しないそうですが、とても素晴らしいハイジュエリーブランドです。ちなみに、フランス語でサンクは「5」という意味で、直訳すると「偉大な5」ということになります。

メレリオディメレー
1613年メレリオ家により創業。ジュエラーとしては現存する最古のジュエラーとも言われています。また、他のブランドと違い資本家(投資会社)の買収を受けず今なお創業一族に引き継がれている老舗名門ジュエラーです。メレリオ・ディ・メレーはイタリアから来た金細工職人に起源があるため、デザインにイタリアらしさを残しています。メレリオ・カットとよばれる卵形をした石のカットが特徴で、フランス王室ご用達の宝石商ですが日本ではメレリオ・ディ・メレーというブランドはあまり知られていません。
ショーメ
フランスにてマリ=エティエンヌ・ニトさんが1780年に創業した老舗ジュエラーです。1885にジョセフ・ショーメにより店名を「ショーメ」としました。その後PRP(ケリング)に買収された後、現在LVMH傘下となりました。ナポレオンが、妻や姪の結婚指輪をつくらせたことで有名なブランドで1802年ナポレオン1世より御用達宝石商に指定されています。ヨーロッパの皇族、王室のティアラは、実はショーメが多くを作っています。結婚指輪・婚約指輪は洗練されたシンプルなデザインです。ヴィクトリアン女王御用達宝石商でもあります。
モーブッサン
1827年モンシュール・ロシェにより創業し1925年パリ万国装飾美術博覧会においてパリのグランメゾンとして紹介されました。そして1955年ヴァンドーム広場にブテックオープン。この『チャンスオブラブ』を中心にグランサンクの中ではコスパがすぐれたブランドとして有名になりました。大き目のデザインで、特に色石を使ったものが大きくとても個性的です。老舗ジュエラーなのに新しいことにチャレンジする風土があり、2009年に東京銀座店がオープンするときには、先着5000人にダイヤモンドを配るというキャンペーンを実施して話題になりました。
ブシュロン
1858年フレデリック・ブシュロンにより創業し、1893年ハイジュエラーとして初めてヴァンドーム広場にブティックを構えます。1928年パティアラのマハラジャが自身の財宝のうちから数千個のダイヤモンドはじめルビー、エメラルドを用い149点にもおよぶジュエリーで構成したパリュールをブシュロンに発注しました。これは他にも類を見ない並外れたジュエリー作成オーダーだったとのことブシュロンは2005年に一斉を風靡したキャトルで定番です。キャトルは重ねづけが前提になるので、婚約指輪と結婚指輪をキャトルであわせる人も多いです。
ヴァンクリーフ&アーペル
1906年アルフレッド・ヴァンクリーフとアルフレッドの義兄であるシャルル・アーペルにより創業したモナコ公室御用達ブランドです。
ヴァンクリーフ&アーペルといえば、グレースケリー。モナコのレーニエ公からのウエディングギフトとして「ヴァンクリーフ&アーペル」のダイヤモンドとパールのネックレスが贈られたことが有名です。ミステリーセッティングとよばれる石留めにおいてツメを使わず留め具が見えない独自のセッティングは有名でヴァンクリーフ&アーペルが特許を持ちます。
世界5大ジュエラーは別にあるんです!
『世界5大ジュエラー』は、「歴史的にも世界で非常に有名なハイジュエラー」を指しています。ブランド名を聞けばほとんどの人が知っているのではないでしょうか?
- ティファニー
- ハリーウィンストン
- ブルガリ
- カルティエ
- ヴァンクリーフ&アーペル
が『世界5大ジュエラー』です。
ティファニーやカルティエは日本でも非常に人気がありますが、ジュエリー業界では、ハリー・ウィンストンとヴァン クリーフ&アーペルはブランドの”格”では頭一つ抜きん出ているそうです!
グランサンクを手に入れよう
今回は世界的に有名なトップブランド『グランサンク』をご紹介してきました。一生に1つでも良いから手にしてみたい!ブライダルジュエリーだけでもせめてここで揃えたい!そんな憧れを抱いている方、ぜひそれぞれのブランドの特徴を見比べてお気に入りのジュエリーを手に入れてみてはいかがでしょうか?