世界最古のジュエリーとも言われる『ターコイズ』天然物のターコイズは市場の約15%!?

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『ターコイズ』は世界最古のジュエリーと言われる宝石です。古代エジプト、アステカ、ペルシア、メソポタミアなど歴史の教科書でしか名前を聞かないようなはるか昔の時代から身につけられていた宝石なんです。そんなターコイズは、天然でそのまま商用で使えるものは意外と少ないんです。今回はそんなターコイズにスポットを当ててみたいと思います。

ターコイズとは?

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ターコイズは『ターコイズブルー』という言葉が作られるほど独特の美しい青を持った宝石ですね。
ターコイズは別名トルコ石ともいわれています。色は青色から緑色でとても不透明な鉱物です。化学的には水酸化銅アルミニウム燐酸塩であり、化学式では CuAl6(PO4)4(OH)8·4H2O と表されます。12月の誕生石で数千年昔から装飾品として重宝されていました。ターコイズは、天然で良質なものは少なく貴重です。近年では他の多くの不透明の宝石と同様に、表面処理されたものや模造品・合成品が市場に出回っていて問題となっているそうです。

ターコイズの産地or歴史

ターコイズは、イラン・シナイ半島、アメリカ合衆国、中国、チリなどで産出されます。
その中でも。イランは、2000年以上にわたりペルシャとして栄えトルコ石の主要な産地とされていました。イランのホラーサーン地方の主要都市マシュハドから25キロメートルにある標高2012メートルのアリ・メリサイ山では、完璧な色合いのトルコ石が産出され高品位の素材が最も一貫して採取されおり有名でした。

市場に出るターコイズのほとんどは加工済?

turkoターコイズは、表面に無数の小さい穴が開いている宝石です。そのため、そのままカットしたり成形・研磨ができるものはごくわずかに限られてしまいます。というのも、ターコイズを加工するためにはモース硬度が4.5以上必要なのですが、表面に穴があるためこの基準を満たせるものは少なく全体の10~15%だそうです。
特にモース硬度が6以上のものはさらに希少でハイクラスで高価という位置づけになっています。
これらのことから、硬度の足りないターコイズは耐久性を補強するため、薬品で加工をします。この加工自体は悪いことではないのですが、市場に出回っているターコイズは多くにこのような加工がされているということを覚えておくと良いかもしれません。

まとめ

今回は、世界最古のジュエリーとも言われる『ターコイズ』天然物のターコイズは市場の約15%!?をご紹介してきました。いかがでしたか?ターコイズは多くが薬品で強度の補強がされているものであるということは驚きですね。逆をいうと天然のものは大変高価だという理由がご理解いただけたのではないでしょうか。薬品加工だけではなく、プラスチックでイミテーションのようにつくられたものもまれにあるので購入の際は気をつけてみてみましょう!

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