以前dujour内の記事でも触れましたが2015年、2016年と様々なダイヤモンドがオークションレコードを更新し、世界各地で大きな話題となりましたね。では、他のカラーストーンなど宝石はどうなのでしょうか…。今回は、カラーストーンの中でも人気が高くポピュラーな宝石「ルビー」の中で、最も高価なルビーを紹介します。
ルビーについての基礎知識
まずは、ルビーについてざっとおさらいします!
- ルビーはサファイアと同じ「コランダム」という鉱物から出来ています。
- コランダムに1パーセントだけクロムという物質を含むことでルビーになる
- 天然ルビーはアジアに偏って産出される
- 主な産地はミャンマー、スリランカ、タイ王国、ベトナム、カンボジア、タンザニア、マダガスカル、モザンビークなど
- 3カラット超えの大きなルビーは滅多にない!
では、高級なルビーってどんなもの?
ただでさえ希少なルビーですが、その中でもランクがあるのでいくつかご紹介します!
- ミャンマーで採れる「ピジョン・ブラッド」
最高級のルビー。政情不安なども絡み、産出量は少なく、貴重。 - 「ビーフ・ブラッド」
主にタイ産ものを指すことが多い。透明度が低く鉄分を含んで黒ずんでいるルビーのことをビーフブラット呼ぶ。価格はミャンマー産の半分ほどであり、発色を良くするための処理をされることも多い。 - 「チェリーピンク」
スリランカやベトナムなどで産出される、ピンクに近い赤のルビーのことを言う。宝石としての価値は低く、「ピンクサファイア」と混同される事もある。 - 「スタールビー」
成分中にルチルの針状結晶が混ざることによって反射光が星状に見えるものをスタールビーと言われ珍重されている。
最も高価なサンライズルビー
この指輪はカルティエの宝石コレクションの1つで、オークションを開催する前は1170万~1750万スイスフランで落札されると推定されていました。
しかし、オークションに参加したコレクターの2人が激しく競り合った結果…ルビーのオークション落札価格としては最高記録となリました。
しかし、オークションに参加したコレクターの2人が激しく競り合った結果…ルビーのオークション落札価格としては最高記録となリました。
ちなみにこれは、マチルド・ボナパルト王女(フランスのナポレオン1世の姪)のコレクションの1つだったと考えられており、1940年代から銀行金庫室に保管されていたそうです。
まとめ
今回は、世界一高額なルビー「サンライズルビー」をご紹介してきました。
このサイトで何度か触れているようにカラーダイヤの人気が現在高騰を続けている為、落札価格のレコードが続出しています。ではカラーストーンは?というと、投資の面から考えると『ルビー』が最も適しているとも言われるほどです。ルビーはサザビースやクリスティーズの出品情報を見てみても「赤いルビー」の出品は数点しか掲載がないぐらいです。ルビーは元々3カラット以上には育ちにくい性質をしていて、それ以上の大きさの非加熱の物は非常に希少です。今後もルビーの落札レコードが出るかもしれませんね。
因みに「サファイア」や「スピネル」の価格もどんどん上がっているようですよ。