猫の目の様な不思議な宝石キャッツアイ。その特徴や選び方は?

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皆さんは宝石の世界で『キャッツアイ』と聞けば何を思い浮かべますか?キャッツアイとは猫の目のように縦に光のラインが入る猫目効果の事を指していますが、実はこのキャッツアイ効果を持っている宝石は数多く存在します。例えばジルコンやエメラルド、トルマリンなど約50種類の宝石がキャッツアイ効果を持っています。こういったキャッツアイ効果を持った宝石は「トルマリンキャッツアイ」等と宝石名の後にキャッツアイとつけて普通のものと区別しています。しかし、単純に『キャッツアイ』と呼ばれる場合は『クリソベリルキャッツアイ』の事を指しているということを覚えて置きましょう。
今回はそんなキャッツアイと呼ばれるクリソベリルキャッツアイにスポットを当ててみたいと思います。

キャッツアイの特徴

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キャッツアイとは猫の目のような明るい光の筋がが入る効果の事でフランス語のシャトワヤンス (chatoyance)が語源となっています。上述の通り『キャッツアイ効果』を持つ宝石は様々ありますが単純に『キャッツアイ』と表現されるときはクリソベリルキャッツアイの事を指しています。
クリソベリルは、火山石の一種であるペグマタイトや変成岩と一緒に採掘される、酸化鉱物の一種で、その中でもカボションカットを施したときにキャッツアイ効果を示すものが「クリソベリルキャッツアイ」と呼ばれるようになりました。
因みにクリソベリルキャッツアイは他の同じ効果を持った宝石と区別するために「サイモフェン/Cymophane」という別名で呼ばれることもあります。しかし、一般的な宝石店などではキャッツアイと表現されるので混同しないようにしましょう。

アレキサンドライトキャッツアイは実はクリソベリルキャッツアイと同じ石です。この二つの違いは変色効果(アレキサンドライト効果)を持っているかで分類されています。

キャッツアイを選ぶポイント

20170417_6_00キャッツアイを選ぶ時のポイントは、なんといっても宝石の中央に入る光のライン(キャッツアイ効果)が美しいかどうかということです。キャッツアイ効果として縦に入るラインはインクルージョンに光が反射して現れるものなので正確なカットが求められます。このカットが不正確であると光のラインが波打ったり、中央からずれてしまったりするため正確にカットされているかは見極めたいポイントですね。
キャッツアイは宝石全体の色の美しさとキャッツアイ効果のバランスを兼ね備えたものは非常に少ないと言われています。その為キャッツアイを選ぶ時には『色を重視』するのか『キャッツアイ効果』を重視するのかを予め決めておいたほうがいいでしょう。キャッツアイは宝石ごとに個体差が大きいものなので、最終的には自分の好みで選ぶことが一番いいかもしれませんね。

まとめ

今回は猫の目のような模様が美しいキャッツアイをご紹介しました。キャッツアイ効果を持つ宝石は意外と多く皆様もよく知っているトルマリンやエメラル等もキャッツアイ効果を持つものがあります。しかし一般的に『キャッツアイ』と表現されるときはクリソベリルキャッツアイの事を指すということは知っていましたか?キャッツアイは見た目が非常に印象的な石なので自分の趣味に合うものを探すのがいいですね!

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