お手頃価格で楽しめる『シトリン』とはどんな宝石?

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フランス語でレモンを意味するシトリンという宝石をご存知ですか?シトリンは宝石やパワーストーンなど様々な用途で人気があり複数のシトリンを持っているという方も多いのではないでしょうか。しかしシトリンの正体が実はアメジストだということ知っている人は少ないかもしれませんね。
かつては黒っぽい黄色の水晶が黄水晶(シトリン)と呼ばれていたのですが、天然のシトリンは非常に産出量が少ないこともあり宝石として市場に出回ることはほとんどありませんでした。その後ブラジルでアメジスト(紫水晶)をたまたま加熱した時に実に美しい黄色の石になりました。これが現在のシトリンとして市場に多く出回っているもので上述した通り鉱物的にはアメジストと同じものです。
今回はそんなシトリンにスポットを当ててみます。

シトリンとは

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現在市場で多くみられるシトリンは上述した通りその正体はアメジストです。この宝石はアメジストを450度で加熱処理することによりできるもので、ルビーなどに施す加熱処理とは違いマイナスなイメージはあまり持たれません。というのもシトリンの加熱処理は「元の石をさらに綺麗な石に生まれ変わらせるため」に施されるものと見なされるからです。
天然のシトリン(黄水晶)は茶色、褐色の色合いの物が多いですが、アメジストからなるシトリンはレモンのような黄色からブラウンが強い深い色の物まで存在します。
これは加熱処理の仕方に違いがあるわけではなく、アメジストの産地によって微妙に色合いが変化するという面白い一面でもあります。
因みに皆さんが市場でよく見かける大半のアクアマリンもグリーンベリルを加熱処理することにより作られています。このどちらの宝石も後々変色するようなことはなく、その美しい色は永遠に続来ます。

シトリンの選び方

20170722_15_00シトリンは宝石としてはかなりお手頃な価格で流通しています。その為手に届きやすい宝石でもありますので、シトリンを選ぶ際は美しさに加えその大きさにも注目することをお勧めします。シトリンは最高品質の物であってもその他の高額な宝石と比較すると同じ予算でかなり大きなものが手に入ります。カラーで考えると上でも説明した通り色の濃淡などバリエーションが豊富にあるので様々なカラーの物をファッションに合わせて所有することができるのもシトリンのメリットですね。因みに加熱処理をしたシトリンは石の中にクラック入っているものも多いのでそういったものはさけるほうがいいですね。

まとめ

今回はレモンのような黄色が美しいシトリンについてご紹介しました。シトリンが実は皆さんがおなじみのアメジストからできているなんて驚きではないですか?
シトリンは加熱処理しているからと言ってニセモノという扱いではなく天然物もアメジストを加熱したものどちらも本物です。しかし『天然がいい』等のこだわりがあるのであれば加熱・非加熱の確認をしてみるのがいいのではないでしょうか。ちなみに天然の黄水晶(シトリン)はアメジストと違い非常に希少なため高額で取引されています。

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