宝石研磨の街ドイツ・イーダーオーバーシュタイン

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ドイツには宝石研磨の街として有名な『イーダーオーバーシュタイン』という町があります。ドイツの中でも南西に位置し、人口も3万人程度と小規模な街なので、一般の人にはあまり知られていないのではないでしょうか。しかし宝石業界の中では「宝石の産地」や「宝石研磨」の街として有名です。『イーダーオーバーシュタイン』は古くから宝石研磨の職人が多く集まり、それに伴って世界中の質の高い原石が集まって「カラーストーンの聖地」として世界中のバイヤーが集まる街となりました。
今回は、そんな宝石研磨の街『イーダーオーバーシュタイン』にスポットをあてたいと思います。

『イーダーオーバーシュタイン』ってどこにあるの?

『イーダーオーバーシュタイン』は、ドイツ西部のラインラント=プファルツ州ビルケンフェルト郡にある小さな街です。
位置的にはドイツ経済の中心地と言われるフランクフルトから車で約2時間程度、ドイツ首都のベルリンからは南西へ約528kmの場所に位置する、所謂ヨーロッパの田舎町です。

宝石の街としての歴史

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『イーダーオーバーシュタイン』は、宝石彫刻の歴史が始まった街と言っても過言ではない街です。17世紀~18世紀に貴族の間で流行していたメノウの宝石彫刻技術も今では『イーダーオーバーシュタイン』の彫刻職人しか技術を受け継いでいないと言われています。『イーダーオーバーシュタイン』ではその昔メノウが産出されていて、そのメノウ細工がこの地域の特産だったそうです。その後、19世紀に入りメノウ細工だけでは商業需要が満たせなくなり、今までの技術を応用できる宝石研磨へと移行していきました。そして生来勤勉頑固なドイツ人の気質もあって几帳面で正確無比の素晴らしいカットをする『イーダーオーバーシュタイン』は「宝石研磨の街」と呼ばれるようになったのです。

『イーダーオーバーシュタイン』の見どころ

『イーダーオーバーシュタイン』には宝石好きの観光スポットとしても多くの見どころもありますの何か所かオススメをご紹介します。

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出典:http://www.ito-tomohide.com/

鉱物博物館
鉱物博物館には街で採掘された鉱物はもちろん、世界中から集められた鉱物が見学できます。中には3メートルを超えるような大きな鉱石もあり、鉱石にはあまり興味がない方でもその大迫力には見とれてしまうのではないでしょうか。

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出典:http://www.ito-tomohide.com/

鉱山・採掘場
『イーダーオーバーシュタイン』では、過去の鉱山を一般見学用に保存しています。鉱山の中の見学にはドイツの観光ガイドに案内してもらう必要がありますが、実際の鉱山の中を見学できるのは、ぜひ、体験してみたいですね。

まとめ

今回は、宝石研磨の街『イーダーオーバーシュタイン』にスポットを当ててみましたがいかがだったでしょうか?
『イーダーオーバーシュタイン』は元々メノウの産地、メノウ細工の街として発展し細工職人が育っていたのですね。そして、必要に駆られて宝石研磨の街へと変換し、今では世界でも有数の宝石研磨の街として有名にったとは驚きです。何百年と受け継がれる宝石加工の技術を持つ『イーダーオーバーシュタイン』には一生に一度は訪れてみたいものですね。

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